英語翻訳力が身に付く、英語発音学習
海外でスーツケースの鍵をなくしたらあなたはどうしますか?
英語が不得意だった私が、海外出張で3年前に初めて中国に1ヶ月ほど滞在したとき、非常に役立ったのが
イングリッシュ・アドベンチャー で勉強した英語学習方法でした。
>英語の学習は海外出張のためではなく、数年前にどうしても好きな音楽を英語で歌いたい!というための勉強でした。
まさか海外でこんなカタチで役にたつとは思いませんでした。
中国では、日本語は通用しません。
ほとんどの外国人向けホテルは、対応語が英語なんです。
そんな国ではじめての海外出張で、私は恐るべきピンチを体験しました。
なんと、スーツケースのカギを日本に忘れてきてしまったのです!
夕方近くに空港から滞在先ホテルに到着した私は、そのことに全く気づいていませんでした。
一緒だった同僚と夜にフロントで食事の待ち合わせをして、とりあえずお互いに部屋へ入りました。
私はソファーで一息いれてからシャワーでも浴びようと、着替えを出すためにスーツケースのキーを入れたはずのポケットを探しました。
「あれ?ここに確かに入れたはず・・」「おかしいな?」
スーツケース以外の衣服や、財布、パソコン用のカバンなどすべてを探しているうちに、あわただしかった出発前の愚かな自分の行動を思い出してしまいました。
「あ、キッチンの机の上に忘れた・・・・・・」
そうです。完全に自分がキッチンに置き忘れたことを思い出してしまったのです。
手に持っていたキーを航空券を確認するために、キッチンの机の上に置いたことをはっきり思い出しました。そしてそのキーを再びポケットへ入れることをすっかり忘れていたのです。
「どうしよう・・」
一瞬、私は頭が真っ白になりました。中国語の本もスーツケースの中です。
この状況をどうやって中国人に伝えればいいんだろう??
しばらくボーゼンとしていましたが、今日から1ヶ月も滞在しなくてはいけないのに、こんなことでぼやぼやしている暇はありません。
とりあえず私はフロントに出向きました。そして初めて海外で使う、自然に出てきた片言の英語でこういいました。
「私はスーツケースのキーをなくしました。」「手伝ってください。」
すると、フロントの中国人支配人らしき女性が対応に応じてくれました。
「OK。すぐにスタッフが部屋に行きます。ルームナンバーを教えていただけますか?」
私はすぐさまルームナンバーカードを提示し、「部屋で待っています」と伝え、部屋に戻りました。
5分ほどすると、男性スタッフが来ました。私はすぐにスーツケースをみせました。
彼はしばらく悩んでいました。おそらくどうやってあければいいのだろうと悩んでいるようでした。客のスーツケースをキズつけるわけにはいかないし・・なんとか開ける方法はないものか・・というような表情で、しばらくスーツケースをあちらこちらから眺めていました。
少し落ち着きを取り戻していた私は、このときどうやって開けるか、ひらめいていました。そして既に腹を決めていました。
キーが掛かっている側の反対の蝶番(ちょうつがい)を壊してあけられると思いました。そこで男性スタッフにそのことをまたもや英語で伝えました。
「ここのポイントを壊せば開けられると思います。スーツケースが壊れるのは構いません。やってみましょう。」
すると彼は納得した様子で、私に
「OK。わかりました。少し待ってください。ある人物を呼びます」といって、携帯電話で誰かに連絡を取りました。
しばらくすると、工具箱を抱えたホテルの修繕係がやってきました。
なんと、私の英語は全て伝わっていました!
修繕係の男は私の話したとおり、ちょうつがいのポイントを壊し始めました。
そのうち先ほどの女性支配人も心配だったのかやってきました。
そして遂にスーツケースが開きました!
私は、言いました。
「ああ、スーツケースを開けてくれて本当にありがとうございました!とても嬉しいです。本当にありがとう。料金はいくらになりますか?」
すると、女性支配人がこういいました。
「お客様、私どものサービスはすべて無料でございます。ノーチェックです。ごゆっくりおくつろぎくださいませ。」
そして修繕係と、男性スタッフ、女性支配人はにっこりしながら、部屋を出て行きました。
自分のスーツケースを壊されてこんなに嬉しかったことはありません(笑)
日本では全く使わなかった英語が、現地へ行くと片言ながらも自然に出てくるのが分かりました。
私は片言の英語と身振り手振りで、不思議にも、このピンチを乗り越えました。これは私が過去にイングリッシュアドベンチャーという教材を勉強していたおかげでした。
学生時代に本格的な英語の勉強をしなかった私が、どうしても大好きな音楽(洋楽)の英語の歌詞を理解したいと思い、社会人になってからいろんな方法で勉強しました。
文法の一からやろうと思って中学生の英語教材をしたり、NHK英会話を毎日聞いてみたりしましたが独力で学習するのはどれも長続きしませんでした。(笑)
かといって英会話スクールにいく時間的余裕もなかった私は、だんだんあきらめモード突入だったのですが、当時のバンドや音楽仲間で知り合った現在のユニットメンバーが、英語をイングリッシュアドベンチャーで勉強していると聞き、興味を持った私は、その教材を借りることにしました。
現在はCDで販売されていますが、私が始めたころはまだカセットだったのです。
最初はカセットを聴いて分かる単語が少ししかありませんでしたが、なんとなく冒険しているイメージは伝わってきます。
2回目に聴くときは、カセットテープと同じ英語の文章を読みながらテープと一緒に聞きます。ここで既に1回目の想像力と単語が一致します。
3回目では日本語訳を見ながらテープを聴きます。
この時点でほぼストーリー全体が理解できるようになり、あとは聴けば聞くほど単語力、述語力、文法力が自然に身についてしまうという、すごい教材です。
私は本当に楽しみながら初級の「家出のドリッピー」を全て終了しました。
なんと、恐るべきことに、イングリッシュアドベンチャーの1ページ分ぐらいの文章なら、いまでも暗記しています。これは滑舌(かつぜつ)の ハリウッドの1流俳優を起用し、ドラマ仕立てのテープに仕上げているためだと思います。覚えやすいのです。
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2018年7月2日 update