J-popインディーズ活動特集
インディーズユニット アーリア さんインタビュー
ミュージシャン、アーティストとして、インディーズ音楽活動を一からはじめるには、どうやってスタートをきるか?また、実際には、具体的になにからはじめていいのか分からない方もいらっしゃると思います。
当サイトでは、2005年末、「アーリア全国Sakura前線」という企画の全国ツアーを終えたj-popインディーズユニット”アーリア”さんにインタビューすることが出来ました。
そこで、2006年新春企画として、実際に活動されているアーリアさんのインタビューの内容から、「どうやって活動すればうまくいくのか?!」や、実体験に基づいたお話を通じて、アーリアさんの御協力のもと、特集を組ませていただきました。
真剣にプロとしてこれから音楽に取り組もうと思われる方は、必ずなにかを感じることが出来 ると思います。是非一読下さい !
インタビュー目次
メディア出演(ラジオやFM)のコンタクトはどうやってとるか?
年齢差16才の奇跡のユニット アーリア
アーリア(aria)イタリア語で[空気 大気]を示す女性名詞
ボーカル ピアノ 作詞担当、やお りえこ さん(右)
ギター コーラス 作詞作曲 担当、桃天ヒイロ (トウマヒイロ)さん(左)
当サイトでは、2005年末、「アーリア全国Sakura前線」という企画の全国ツアーを終えたインディーズユニット”アーリア”さんにインタビューすることが出来ました。
アーリアの作詞作曲担当でいらっしゃる、ヒイロさんとは、このサイトのBBSで知り合い、以来2年ほどのお付き合いになります。
私がもっとも印象に残っているのは、ヒイロさんは35歳から音楽活動を始めたことです。
私の地元である、徳島が丁度2005年のツアーの最終場所だったこともあり、ヒイロさんにご連絡いただいてお会しインタビューすることが出来ました。
インタビューでは約2時間ほどお付き合いいただいたのですが、全国ツアー全行程終了直後ということもあり、ヒイロさんと、やおさんのお顔には満足感が満ち溢れていて、充実したツアーだったことを感じました。また、お話もとても興味深く、まだまだやり足りない感じで、お二人からは次々と言葉があふれ出て、とてもエネルギッシュでした。
インタビュー収録は2時間という長いようで短い時間だったのですが、大変内容の充実したお話をたくさん聞かせていただきました。
インディーズの活動において、これからはじめられる方に重要だと思ったことをかいつまんでですが、インタビュー形式で特集を組んでみました。
真剣にプロとしてこれから音楽に取り組もうと思われる方 にとっては非常に内容の濃いインタビューになっています。
インディーズ活動のきっかけ
potman(管理人)以下po):お二人が出会ったきっかけは?
ヒイロさん):活動当初はMUZIEなどの配信サイトへ登録したりしていました。作詞作曲がメインだったので最初は歌ってくれる人もいなくて、とりあえずボイストレーニングを1年やりました。
おととしの年末にうすうす自分の限界を感じていました。
丁度そのころやおさんと出会いました。
やおさん):声楽を勉強していたのですが、クラッシックだけではなく、ポップスがやりたかったんです。
音楽の臨時教員免許ももっているのですが、丁度仕事がうまくめぐり合えずにバイトとかをしていました。
でも音楽の道に進みたくて友人にいろいろ相談や話をしているうちに身近に音楽をされているヒイロさんのお話を聞いてお会いしました。
はじめてお会いしたときにヒイロさん自ら作詞作曲された歌を聴かせていただきました。
曲をお聴きしたときに、とても衝撃的で、身近にこんな人がいたんだと共感し、ヒイロさんの作曲した歌を是非歌いたいと 思いました。
その後、あるコンサートで歌ったところ、はじめてCDが売れたのがきっかけとなり、2004年の5月にアーリアとしてはじめて、ショッピングモールのイベントでライブを行いました。
ヒイロさん):一人でライブしても売れなかったCDが、彼女の歌声を通してだとCDの前にひとが並んだことによって、自分の歌が人に共感を与えたことにびっくりしました。
楽曲づくりへのこだわり
po):曲をつくる場合にこだわっている部分や、メロ先、詞先などはありますか?
ヒイロさん):曲はじっくり寝かせて作ったり、結構時間がかかる曲も当然あります。
メロディーは1回でつくればあまり変わりませんが、作詞の場合は通常1番から3番まであるので難しく、響や、言葉のイントネーションによっても変わるので、自分でおかしいなと感じたら解決、納得するまでこだわります。
やおさん):そうですよね。 ヒイロさんは人が変わったかと思うぐらい徹底的にこだわりますね。
ヒイロさん):過去に曲を公開してあとで聴いたときに後悔することが何度かあって、それを繰り返しているうちに、 誰にも教えてもらってないですが、うまくいってないときは自分で違和感を感じることができるようになりました。
やおさん):ひっかかりがいったん解けると、あとはあっという間に曲を完成させちゃうんですよ。
ヒイロさん):歴史に残るような曲を書きたいので、1曲1曲こだわって書いていきたいです。
そのためには、妥協はやはりできないですね。
インディーズ活動資金はどうするか?
po):ツアーには移動も含めてある程度資金が必要と思いますが、どうやって調達していますか?
ヒイロさん):初めは親から出資して貰いました。それを少しずつ使って旅を続けてきました。
これから返していきたいです(苦笑)親は要らないって言ってくれるんですが・・・親不孝者ですよね。
感謝しています。頑張って返します!
ツアー後半の今ではやっと活動資金はCDの売り上げや演奏の収入などから捻出できるようになってきました。
ゼロからはじめたのであまり多くはありませんが、やはり音楽から得た資金でないと活動していく意味がありませんから、そういう意味でも節約しながら使っています。
やおさん): ツアー中は車中での自炊を私が担当して出来るだけ使わないようにやりくりしてま~す。
インディーズ活動ツアー中の移動手段は?
po):インディーズで全国を回るというツアーの移動手段は?
ヒイロさん):ツアー車としてワゴンを購入し、車で移動しています。ツアー中は資金を節約するために、ほとんど車中泊です。
もともと建築業なので、大工仕事が得意で、ワゴン車をツアー用に改造して、車内で自炊できるスペースや、機材棚、リビングルーム、やおさんの部屋などを車内に設置し、出来るだけ居心地のいい環境を作りました。
特に寒い時期などは時々ガスコンロを使うので、狭い車内では換気は重要です!(笑)
また、今回のツアーでは2万キロほど走りました。
一日の始まりは朝から。インディーズ活動は人との出会いが大切だし、気持ちの切り替えも大事ですから、その日のイベントやライブ、番組出演が終わると、次の場所へその日のうちに移動し一日一日を全うしてから、次の日に備えています。
やおさん):私が地図を見たりしてナビゲーション役なのですが、道を間違えたりして番組収録に遅れそうになったことがあってかなりあせりました。(笑)
完全に遅れてしまったことがあって、どうしようかと思って、とにかくスタジオ入りしてみると、以外と温かく迎えてくれて、本当にうれしかったです。
そんなことが何回かありましたし、ツアー中はいろんな場所に連絡して、アポをとっていることが多かったので、収録時間や場所を間違えることもしばしば。
当日番組収録直前に遅れそうになって泣きながら電話したら、数日後に訪問させていただく番組の担当者に一生懸命お詫びしていたら、”収録は確か明後日でしたよね???”・・・なんてこともありました。(笑)
音楽メディア出演(ラジオやFM)のコンタクトはどうする?
po):HPや日記などで公開されているツアー中のメディアへの売り込み(FMやAMラジオ出演、イベントの出演)を積極的にされていますが、コンタクトやアポはどうやってとっていますか?
ヒイロさん):全てぶっつけ本番で、直接申し込んでいます。行き当たりばったりというか(笑)
番組出演等はその場で交渉して、向こう側まかせです。
どういう番組があるかこちらではわからないので、そのときに出演できる番組があれば、ゲストとして出演させていただいています。
また、行き当たりばったりといっても、臨機応変という意味で、活動の内容自体はもちろん、緻密に計算しています。
今回の活動でいろんな出会いがあり活動の幅がひろがり、道が出来たと思っています。
これからの活動では、開拓した道をなぞっていく様に、お世話になった皆さんへまた新しい成長した自分達をお見せできることができるので、楽しみです。
音楽活動の
夢や目標は?
po):活動を展開していく上で、やはり夢や目標があると思いますが、最終的にメジャーを目指していますか?
ヒイロさん):もちろん眼中にないわけではありませんが、今はあまり意識していません。
とにかく音楽を通じて今やっていることに芽が出ればなあという気持ちで頑張っています。
35歳からはじめたということで、つらいこともたくさんありましたが、その分いいことも大きく感じました。
一緒に音楽をやっていこうとする人たちや、あとから続いてくる人たちの役に立つとか、そういう大それた感じではなくて、 今はその流れの中に身をおいて、いろんなことを感じていきたいです。
「ブームを作る人」「買うだけの人」とゆうような押し付けるような音楽ではなく、「プレイヤー=リスナー」とゆう原点を制作側が思い出して音楽の文化が盛り上がっていってほしい・・・「売れ筋」ではなく「メッセージ」をもっと重視していける音楽の世界であってほしい。
上手に話すことができませんが、音楽を楽しんだりプレイする人たちがもっと増えるような機会を自分達が作っていったり、活動することによって良い音楽との出会いのきっかけになったりすればいいなと思っています。そうなったら、今低迷しているCD業界の売り上げも必ず上がると思うんです。
音楽をやりたい聞きたいって人は沢山いますよね。でも「自分(世代)には向けられたメッセージじゃない」って感じて聞かない買わなかった人も多いはずです。
ボク自身がそうでした。でもこうして音楽を始めた今はアマチュアのライブやCD-Rでさえもとても気になるようになりました。それは1980年代の頃ボクがギターを手にレコードを聞きまくっていた頃のエネルギーに似ています。
詞を書いていること、作曲をしていること、歌を歌っていること、を自信を持って隣近所や子供たちにカミングアウトできる世の中になってほしい。
もしCDを作ったり流通に乗せる事が大したハードルではなかったとしたら、もしも6ヶ月くらいパチンコを我慢したらそれが作れる明確で安全なシステムがあるとしたら、もっと音楽に関わりたいって大人は沢山いるんじゃないでしょうか?
35才からの出来事がそのための道標の一つになっていけたら良いなと思います。
やおさん):ここまで経験したことは事実であって、音楽でやっていけるということをいままで応援してくれた家族にわかってもらえたらということもあるし、これまで活動してきたなかで音楽活動のつながりが続いていければいいなと思っています。
po):2時間ほどの短い時間でしたが、本当に奇跡的な出会いを信じて活動を確実に展開されている自信に満ちた、お二人のお話を聞いていると、なにかのパワーや、音楽に対しての熱意や愛情があって、次々と忘れていたような大切な言葉が出てきて、本当に貴重な時間でした。
インディーズの世界は幅が広く、いろんなジャンルや活動形態がある中でも、全国を回るということは、地道ですが、心に残る活動、人と人、また音楽と人をつなげていくすばらしいことなんだなあと
インタビュー中に感じました。
私自身もたくさん励まされましたし、このインタビューは今後活動されていく方にとってきっと役に立つ記事になると思います。本当にありがとうございました。
ヒイロさん、やおさん):こちらの方こそ、ありがとうございました!
インタビューおわり
最後に、貴重な時間を割いてインタビューに応じてくださり、このサイトを見ることによってなにかを始めるきっかけをつくっていただいたり多くの勇気を与えて下さったアーリアさんにエールを送る意味で、私の尊敬するアーティスト、ジョン・レノンの言葉を送りたいと思います。←ちょっとカッコつけてます(笑)
根本的な才能とは、自分に何かができると信じることだ byジョン・レノン
このインタビューを読んでなにかを感じたり、アーリアさんのライブや演奏を聴いてみたいと思った方はこちらで活動の様子がわかります!
ヒイロオフィス(桃天ヒイロさんの音楽事務所)
また、自分もやってみよう!早速活動をはじめてみようと思った方はこちら
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2018年6月14日 update